楽曲の言葉を、
そのまま描かない。
「瞼」というタイトルから、 閉じた目そのものを中心に描くこともできます。
ただ今回重要だったのは、 目の形ではなく、 目を閉じた瞬間に心の中で何が起きるのか でした。
もう一度、前へ進める。
その静かな心の動きを、 色、余白、質感、視線の流れへ置き換えることで、 楽曲を直接説明しすぎないアートワークを目指しました。
CD / DIGITAL JACKET / ARTWORK
シンガーソングライター 匠-takumi様よりご依頼いただき、 オリジナル楽曲『瞼』の 配信用ジャケットアートワークを制作しました。
楽曲の中心にあるのは、 「瞼を閉じて一呼吸する」という とても静かな動作です。
その一瞬から生まれる安心感、 覚悟、自信、勇気、 そして誰かとのつながりを、 白と余白を基調とした 一枚のビジュアルへ落とし込みました。
匠-takumi様
Art Direction / Illustration / Jacket Design / Typography
Digital Single Artwork
3000 × 3000 px
ご相談時に共有いただいたのは、 「瞼を閉じた時の一呼吸」という 楽曲の核となるイメージでした。
緊張しているとき。 身体や心が疲れているとき。 一度目を閉じ、深く呼吸することで、 人は少しだけ落ち着きを取り戻します。
そこには、 「大丈夫」と自分を安心させる感覚と、 「今からやるぞ」と前へ進むための覚悟がある。
今回は、 目を閉じるという行為を 単なる静寂として描くのではなく、 次へ進む前の静かなエネルギー として捉えました。
「瞼」というタイトルから、 閉じた目そのものを中心に描くこともできます。
ただ今回重要だったのは、 目の形ではなく、 目を閉じた瞬間に心の中で何が起きるのか でした。
その静かな心の動きを、 色、余白、質感、視線の流れへ置き換えることで、 楽曲を直接説明しすぎないアートワークを目指しました。
初期ラフでは、 性格の異なる2つの方向性を制作しました。
A案は、 白を基調とした静かなアート表現。 パレットナイフで描いたような質感を使い、 静けさと内側にある可能性を表現しました。
B案は、 水彩と油絵の質感を組み合わせ、 光が差し込むような希望や未来を より直接的に感じる方向です。
楽曲を聴きながらご確認いただいた結果、 より楽曲にしっくりくるものとして A案を選択いただきました。
最終案では、 白を大きく使った構成を採用しています。
余白を単なる空白として扱うのではなく、 一呼吸するための時間や、 心が落ち着いていく空間として機能させました。
描き込みを増やすよりも、 見る人が一度立ち止まれる余地を残す。
それによって、 楽曲の持つ静けさと前向きさを 同時に感じられる構成を目指しています。
ジャケット内の文字は、 当初のご希望に合わせて 曲名『瞼』のみから設計しています。
タイトルを大きく見せるのではなく、 作品全体の空気を壊さない位置と大きさに抑え、 繊細さと凛とした印象を残しました。
サブスク上では小さなサムネイルとして表示される一方、 一枚のアートワークとして見たときには 余白まで含めて成立する。
その両方を意識して仕上げています。
楽曲に込められた 「一呼吸」「安心」「覚悟」という感情を、 直接的な説明ではなく ビジュアルの温度として設計しました。
白と余白を大きく使い、 一度立ち止まり、 呼吸を整えるような静けさをつくる。
ただ穏やかなだけではなく、 内側に残る覚悟や自信、 凛とした強さを感じる構成へ。
完成された答えを描ききらず、 余白の向こうに これから先の可能性を残しました。
最終的に、 A案をベースとした白主体のアートワークとして 完成しました。
クライアントからは ラフ段階で楽曲と合わせて 「一番しっくりくる」と評価いただき、 最終提出時には修正なしで完成となりました。
その後、 ワンマンライブ用グッズへの展開についても ご相談いただき、 ジャケットから別の媒体へ ビジュアルが広がっています。
配信用画像として終わるのではなく、 楽曲そのものを象徴する 一つのビジュアルとして残ること。
それも、 ジャケットアートを設計するうえで 大切にしていることの一つです。
「とてもスピーディーに、且つクオリティの高い作品を手がけて頂きました!」匠-takumi様
CDジャケット、配信用シングル、
アルバムアート、シリーズ作品。
「どんなデザインにしたいか」が
まだ決まっていない段階からでも、
楽曲や歌詞、作品に込めた想いをもとに
ビジュアルをご提案します。