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CHARACTER DESIGN / WORLD BUILDING / PERSONAL PROJECT

敵だけど、
なんか憎めない。 MILD ENEMIES FILE

MILD ENEMIES FILEのキャラクターデザインを図鑑風にまとめたビジュアル
PROJECT OVERVIEW

“倒すだけの敵”ではなく、
知るほど少し好きになる敵を。

「MILD ENEMIES FILE」は、仕事として依頼を受けて制作したものではなく、 個人的な活動として続けていたオリジナルキャラクターデザインシリーズです。

コンセプトは、敵だけどなんか憎めないエネミーたち。 強そう、不気味、明らかにこちらへ襲いかかってきそう。 見た目はきちんと“敵”でありながら、一体ごとに性格や生態、 背景、少し妙な事情まで設定しています。

キャラクターの外見だけではなく、 「なぜここにいるのか」「何をして生きているのか」まで考えることで、 ゲームや物語の中で生きている存在として感じられることを目指しました。

ROLE

企画 / キャラクターデザイン / エネミーデザイン / 世界観設計 / 設定制作 / イラスト

APPROACH

ビジュアルと設定を同時に設計し、 一体ごとの「憎めなさ」までキャラクター性としてつくる

CONCEPT

見た瞬間は敵。
設定を知った瞬間、少しだけ倒しづらい。

このシリーズで大切にしたのは、 単にかっこいいモンスターを描くことではありません。 強さや武器、種族だけでなく、 そのキャラクターに少しだけ余計な事情を持たせること。 忘れっぽかったり、進化に失敗していたり、 壮大な肩書きのわりに本人が一番状況を理解していなかったり。 敵として成立しながらも、 どこか人間臭く、記憶に残る存在を目指しています。

ENEMY FILES / 01–018

この世界に棲む、
ちょっと妙な敵たち。

凶悪そうなもの、頼りなさそうなもの、 本人なりに一生懸命生きているもの。 それぞれの姿だけでなく、 「なぜそうなったのか」まで含めて、 18体のMILD ENEMIESを紹介します。

何を守ってたか忘れたゴーレム
FILE No.01

何を守ってたか忘れたゴーレム

数百年前、ある魔導士が洞窟で用を足すとき、 見張りとして生み出した岩のゴーレム。 今も洞窟を守り続けているが、 何のためにそこにいるのか本人はもう思い出せない。

近距離にめっぽう弱いヤツ
FILE No.02

近距離にめっぽう弱いヤツ

人間の落とした望遠鏡を拾った好奇心旺盛なゴブリン。 外し方が分からず後方部隊へ回された。 遠距離からの投石は厄介だが、 遠くしか見えないので近距離戦にはめっぽう弱い。

歴戦の迷子
FILE No.03

歴戦の迷子

十字軍遠征に志願したものの、 進軍開始早々に本隊とはぐれた迷子の兵士。 壊れかけたコンパスを頼りに、 今も聖地を目指してさまよい続けている。

新緑のキセイジュ
FILE No.04

新緑のキセイジュ

自由に旅をしたいと願った樹木の夢を受け継いだ寄生樹。 地面に根を張る代わりに動物の身体を足として利用し、 養分を摂取しながら気の向くまま旅をしている。

タカノツメーズ
FILE No.05

タカノツメーズ

天敵から身を隠すため擬態を選んだ生物。 ところが進化の途中なので全長25〜35cmほどあり、 まったく隠れられていない。 最近では擬態を諦め、徒党を組む個体も現れている。

文明社会の涙
FILE No.06

文明社会の涙

社会の形成とともに現れる、規則を破りたがる者。 躊躇なく起爆装置を押すため敵味方から嫌われているが、 本人はただ、コミュニケーションの取り方を 知らないだけなのかもしれない。

産業革命の火付け役
FILE No.07

産業革命の火付け役

電灯の普及によって職を失い、 路頭に迷った点灯夫の成れの果て。 今も暗い夜道を見つけては、 夜が明けるまで黙々と灯し続けている。

落とし穴ブラザーズ
FILE No.08

落とし穴ブラザーズ

息ぴったりなモグラの兄弟。 巧妙な落とし穴へ旅人を招き入れ、 「不用品回収」と称して空になった回復薬の瓶だけを奪う。 なぜか冒険者からの評判は悪くない。

風邪気味のドラゴン
FILE No.09

風邪気味のドラゴン

炎を吐くとマスクが燃えるという理由で、 疫病の中ひとりマスクを拒み続けた血気盛んなドラゴン。 仲間が炎のブレスを自粛する中、 本人だけ徐々に体調を崩している。

かつて英雄だった者
FILE No.010

かつて英雄だった者

王国の栄華を牽引した伝説の豪傑。 戦勝後、国民からの祝福に酔いしれている間に すっかり苔生してしまった。 衰退した王国で、雨の日だけひっそり涙を流している。

バイキングオーク
FILE No.011

バイキングオーク

人間だけでなくオーク仲間からも侮蔑されていた 橙色の孤独な亜人。 海岸で拾った兜と斧を身につけて武勇伝を語った結果、 その滑稽な姿で一躍人気者になってしまった。

見栄っ張りスライム
FILE No.012

見栄っ張りスライム

高難度ダンジョンに棲む透明なスライム。 勇者から相手にされないことを屈辱に感じ、 ゴブリンの姿を真似て武装までしてみたものの、 透明なのでやっぱり誰にも気付いてもらえない。

復活魔法の始祖 イモカエル
FILE No.013

復活魔法の始祖 イモカエル

復活魔法の始祖として崇められているカエル。 実際には杖を振りながら独り言を言っていたら 偶然死者を蘇らせてしまっただけなので、 本人が誰よりも驚いている。

好戦的な守護者
FILE No.014

好戦的な守護者

古代遺跡を守る浮遊型機械兵。 通常は不可侵領域へ入らない限り攻撃しないが、 稀にプログラムエラーで好戦的になる個体が存在する。 興奮すると深追いしすぎて、よく現在地を見失う。

マッチ売りの美女
FILE No.015

マッチ売りの美女

村から疎外され、ひとり街へやってきた無表情な少女。 夜の街角でマッチを売り、 近づいてきた人間へ火をつけるときだけ口角が上がる。 最近は訪問販売にも興味があるらしい。

さすらいのガンマン カラス08
FILE No.016

さすらいのガンマン カラス08

荒野でガンマンとして名を馳せるカラス。 彼のおかげで町の治安は守られている。 ただし空から襲ってくる猛禽類には弱い。 拳銃を持つ手を得た結果、羽の存在を忘れてしまったようだ。

目の前通っても気付かれヤツラ
FILE No.017

目の前通っても気付かれヤツラ

小さな要塞の正門を守るゴブリンの衛兵。 ふたりとも会話に夢中すぎて、 勇者が目の前を通っても侵入に気付かない。 要塞は現在、初心者向けダンジョンとして親しまれている。

おやつを携えたドラゴニュート
FILE No.018

おやつを携えたドラゴニュート

おやつの人参が片時も手放せない竜人兵。 ひっきりなしに押し寄せる新米勇者の相手に疲労困憊。 戦闘指南どころではなく、 良い教官になれていないことを本人は気にしている。

DESIGN / WORLD BUILDING

見た目と設定を、
同じところから考える。

キャラクターを描いてから後付けで設定を足すのではなく、 性格や暮らし方、役割、困っていることまで考えながら、 それぞれの外見へ落とし込んでいます。

体格、武器、装備、服装、表情、ポーズ。 ひとつひとつの要素に、 そのキャラクターが過ごしてきた時間が少し見えること。 そして、シルエットだけを見ても 役割や性格の違いが伝わることを意識しています。

18体を並べたときにも、 同じ世界の住人としてまとまりながら、 一体ずつ異なる役割や性格を感じられること。 単体のイラストだけではなく、 ゲームやアニメの中で複数のキャラクターが共存することを 想定して設計しています。

自主制作として始めたシリーズですが、 こうしたキャラクターデザイン、 モンスターデザイン、 ゲーム向けの世界観・設定設計を含む制作にも 活かしていきたいと考えています。

CHARACTER PHILOSOPHY
キャラクターを一体つくるだけでなく、
そのキャラクターが生きる理由までつくる。
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