この記事は、デザイナーに依頼しているのに思った成果につながらない、何をどこまで頼めばいいのかわからない、と感じている方に向けて、専属デザイナーの正しい使い方を整理した解説記事です。
専属デザイナーという言葉を聞くと、社内に常駐しているデザイナーを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、MONDAY BLUEでは、専属とは雇用形態の話ではなく、関わり方の話だと考えています。
重要なのは、そのデザイナーを「作ってもらう人」として扱っているか、それとも「考え方を借りる人」として扱っているか。この違いによって、専属デザイナーの価値は大きく変わります。
はじめに|「作ってもらう人」から「考えてもらう人」へ
多くの現場では、デザイナーは「頼めば形にしてくれる人」として使われています。チラシ、LP、バナー、資料。その都度、必要な制作物を依頼し、完成したものを受け取る。これは間違いではありませんが、専属デザイナーの力を十分に使えている状態とは言えません。
専属の価値は、作業量をこなすことではなく、判断の質を上げることにあります。そのためには、「何を作るか」の前に、「何を解決すべきか」を一緒に考える関係に変える必要があります。
デザインを頼む前に、課題を一緒に整理する
「チラシを作りたい」「LPが必要」「バナーが足りない」。
多くの相談は、制作物から始まります。しかしこの時点では、課題はまだ言語化されていません。
本当の課題は、集客なのか、採用なのか、認知なのか、既存顧客へのフォローなのか。それによって、取るべき手段はまったく変わります。にもかかわらず、課題が整理されないまま作り始めると、「それっぽいけど効かないもの」が出来上がります。
専属デザイナーの価値は、「これを作りましょう」と言うことではありません。「そもそも、何を解決したいんですか?」と立ち止まらせること。ここから関われるかどうかが、単発発注との決定的な違いです。
コチラの記事では、デザイナーとの打ち合わせで、最低限伝えるべき5つのことを詳しく解説しています。デザイナー目線のアプローチは、発注側の視野を広げる
デザイナーは、日々さまざまな業種、さまざまな課題に触れています。その中で、「このケースでは制作物より導線を変えた方が早い」「ここは作らない判断をした方がいい」といった、実務的な引き出しを持っています。
専属デザイナーを思考パートナーとして使うと、「それ、本当にチラシですか?」「まずWebのこの部分を直した方が効果が出やすいかもしれません」といった、発注側だけでは出てこない視点が入ります。
これは、デザインスキルの話ではありません。外から見ているからこそできる判断です。
作る前の提案こそ、専属の一番の仕事
専属デザイナーの一番の仕事は、実は制作ではありません。作る前に、選択肢を整理し、優先順位をつけ、やらなくていいことを決めることです。何から手をつけるか。何を後回しにするか。そして、何は今、作らなくていいのか。
この判断ができると、結果として制作物の数は減ることもあります。しかし、その分、一つひとつのアウトプットの精度と効果は確実に上がります。専属とは、制作リソースではなく、意思決定の質を上げる存在です。
外部でも、十分に「専属」は成立する
専属という言葉から、社内デザイナーを想像する人は少なくありません。しかし、外部パートナーであっても、継続的に関わり、文脈を共有していれば、専属的な関係は十分に成立します。
むしろ外部だからこそ、社内の空気に引っ張られず、冷静な判断ができるというメリットもあります。過去の経緯や事情を理解した上で、それでも「違う」と言える存在であること。それが、外部専属の強みです。
専属は「作業担当」ではなく「思考リソース」
専属デザイナーを作業担当として使ってしまうと、その価値は限定的になります。一方で、課題整理、方向性の壁打ち、打ち手の選定まで含めて関わってもらうと、専属は思考リソースになります。
この関係になると、「とりあえず作る」が減り、「まず考える」が増えます。その結果、無駄な制作が減り、結果につながるアウトプットが残ります。
ままとめ|専属とは、デザインを超えた関係
専属デザイナーとは、社内にいる人のことではありません。継続的に関わり、課題解決の視点を提供してくれる存在であれば、それは十分に専属です。
デザインを頼む前に、考え方を借りる。
作る前に、判断の質を上げる。
MONDAY BLUEでは、この関係性こそが、成果につながる専属のあり方だと考えています。
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