はじめに|一見ラク。でも、ズレの温床
デザイナーに依頼するとき、「センスにお任せします」と伝えたことがある方は多いと思います。発注側としては、プロに任せた方が良さそうに感じますし、細かく口出ししない方がいい、という配慮の気持ちもあるはずです。
ただ、実務の現場では、「お任せ」がズレを生む原因になることが少なくありません。完成したデザインを見て、「悪くないけど、なんか違う」と感じた経験があるなら、その背景には、情報の不足や前提の共有不足がある可能性が高いです。
「お任せ」は、前提が共有されている場合にだけ機能する
「センスにお任せします」がうまく機能するのは、デザイナーがあなたの会社やサービス、これまでの制作物、方向性を十分に理解している場合です。長く付き合っている関係であれば、「言わなくても分かる」状態が成立していることもあります。
一方で、初めて依頼する場合や、情報共有が少ない状態では、「お任せ」は実質的に丸投げになります。デザイナーは、自分の経験や一般的な正解をもとに判断することになりますが、それが必ずしも、あなたのビジネスにとっての正解とは限りません。
反対に、デザイナーとの打ち合わせで伝えるべきことは、デザイナーとの打ち合わせで、最低限伝えるべき5つのことで詳しくまとめています!センスは、魔法ではなく、判断の積み重ね
デザイナーのセンスは、突然ひらめくものではありません。目的、ターゲット、使用シーン、制約条件など、さまざまな情報をもとに、最適な判断を積み重ねた結果として、アウトプットに現れます。
情報が少ない状態では、その判断の材料が足りません。結果として、デザインは「それっぽい」ものになります。見た目としては整っていても、実務で効くかどうかは別の話になります。
「お任せ」より伝えるべき、最低限の材料
細かい指示書を書く必要はありません。ただ、最低限、次のような情報があるだけで、デザインの精度は大きく変わります。
・何のために作るのか(目的)
・誰に向けているのか(ターゲット)
・どこで使うのか(使用シーン)
・今、困っていること(現状)
これらは、デザイナーの自由を奪うものではありません。むしろ、正しい方向に自由に考えるための「地図」のような役割を果たします。
本当に信頼しているなら、「お任せ」は別の形になる
本当の意味で信頼関係ができている場合、「センスにお任せします」は、より具体的な形になります。たとえば、「この前のトーンで」「うちの強みが伝わる方向で」「採用寄りで」など、短い言葉でも、共通認識が成立します。
これは、これまでの積み重ねがあるからこそ成立する省略形です。最初から同じ状態を期待するのは、現実的ではありません。
まとめ|「お任せ」は、ラクだけど、設計ではない
「センスにお任せします」は、発注側としてラクな言葉です。ただ、そのラクさの裏で、ズレのリスクを増やしているケースは少なくありません。
デザインの精度を上げたいなら、「お任せ」にする前に、最低限の前提を共有することが近道です。それは、デザイナーを縛ることではなく、より良いアウトプットを引き出すための準備です。
MONDAY BLUEでは、いきなりデザインに入るのではなく、「何を作るべきか」「何を解決したいのか」を一緒に整理するところから進めています。センスに任せる前に、設計を整える。その方が、結果として、満足度も成果も高くなります。
MONDAY BLUEのデザインについては“作る”と“効かせる”は別のスキルで詳しく解説しています!-scaled-1.png)
