企業キャラクターをデザインするときに考えること

キャラクターデザイン制作のために話し合っている人たちのイラスト

この記事は、MONDAY BLUEが考える「世界観設計」という思想の中で、特に企業キャラクターのデザインで考えるべきことの視点にフォーカスして整理した補足記事です。


キャラクターデザインというと、まず「見た目」から考えがちです。髪型、服装、色、シルエット。もちろんそれらは大事です。ただ、実務でキャラクターが長く使われるかどうかは、見た目だけで決まりません。

むしろ、先に決めておくべきなのは、「そのキャラクターは、何者なのか」「なんのためのキャラなのか」という設計です。ここが曖昧なまま描くと、最初は良く見えても、使い続けるうちにズレが出ます。表情がブレる。言わせるセリフに困る。世界観と噛み合わなくなる。存在しているだけになる。結果として、キャラが「消費」されて終わります。

キャラクターは、世界観の一部である

キャラクターは、単体で存在するものではありません。そのキャラが生きている世界、そのサービスやブランドの世界観の一部です。つまり、キャラデザとは、イラストの問題である前に、世界観設計の問題です。

そのキャラクターは、どんな世界に属しているのか。どんな価値観の中で生きているのか。その世界観が定義されていないと、キャラクターはただのマスコットになります。かわいいけど、意味がない。印象には残るけど、ブランドにはつながらない。そういう状態になりがちです。

性格と立ち位置を、先に決める

見た目よりも先に決めるべきなのは、性格と立ち位置です。

  • このキャラは、誰の味方か
  • 上から目線か、伴走者か、案内役か
  • 厳しいのか、優しいのか、皮肉屋か
  • 感情表現は大きいか、小さいか
  • 空気を和ませる役か、締める役か

ここが決まると、自然と表情やポーズ、服装の方向性も決まってきます。逆に、ここが曖昧だと、見た目をいくら詰めても「中身がないキャラ」になります。

そのキャラは、何の役割を担うのか

キャラクターは、ただ存在するために作るものではありません。必ず、役割があります。

  • 難しいことを、わかりやすくする役
  • 緊張感をやわらげる役
  • ブランドの価値観を代弁する役
  • ユーザーの感情を受け止める役
  • 世界観を体感させる入り口

この役割が明確であればあるほど、キャラクターは「機能」します。逆に、役割が曖昧だと、使いどころがなくなり、いつの間にか消えます。キャラクターデザインとは、見た目を作ることではなく、役割を設計することです。

ポーズと手の表現は「使いやすさ」を決める設計

キャラクターは、立っている1枚絵で完結しません。実務では、バナー、SNS、資料、サイト、動画、スタンプ、説明用カットなど、さまざまな用途で使われます。そのときに効いてくるのが、「どんなポーズが取れるか」と「手の器用さ」です。

たとえば、指差しができるか。何かを持てるか。OKサインや案内のジェスチャーが自然にできるか。喜ぶ、困る、考える、といった基本的な動作が、無理なく描けるか。これらは、見た目以上に、キャラクターの設計段階で決まります。

手の形や腕の構造、関節の可動域が曖昧なキャラは、ポーズのバリエーションが作りづらくなります。その結果、毎回似たような立ち絵になり、表現の幅が狭まります。逆に、ポーズと手の表現が設計されているキャラは、説明役にも、案内役にも、感情表現にも使いやすくなります。

これは、単なる作画テクニックの話ではありません。キャラクターを「どんな場面で、どう使うか」という運用設計の話です。長く使うキャラほど、ポーズと手の設計は、後から効いてきます。

言葉と表情が、キャラの正体をつくる

キャラクターの印象は、線の太さや色だけで決まりません。実は、「どんな言葉を使うか」「どんな表情をよくするか」で、キャラの正体は決まります。

丁寧語なのか、フランクなのか。感嘆符を多用するのか、淡々としているのか。よく笑うのか、あまり感情を出さないのか。こうした言葉と表情のルールを決めておくことで、キャラクターはブレなくなります。キャラは、見た目ではなく、振る舞いで人格が定義されます。

長く使うなら「拡張性」を考える

キャラクターは、最初の1枚で完成ではありません。表情差分、季節衣装、シチュエーション、ストーリー展開。長く使うほど、拡張されていきます。

そのときに重要なのが、「どこまで変えていいか」「どこは絶対に変えないか」という軸です。芯になる要素が決まっていないと、拡張するたびに別人になります。逆に、芯がはっきりしていれば、変化しても「らしさ」は保たれます。

キャラデザは、記号ではなく人格の設計

キャラクターデザインは、記号を組み合わせる作業ではありません。髪色・服装・モチーフを足していくだけでは、強いキャラクターにはなりません。大事なのは、そのキャラが「どういう人格として存在するか」です。

世界観の中で、どんな役割を持ち、どんな距離感で人と関わり、どんな言葉で、どんな態度で振る舞うのか。そこまで設計されて、はじめてキャラクターは、単なるイラストではなく、「世界の住人」になります。

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studio MONDAY BLUEは世界観をカタチにするクリエイティブスタジオです。 「幅広いスキル、豊かな発想力、徹底的なこだわり」を強みに、お客様のお悩みや夢にお客様以上に向きあい、一緒に楽しみながら世界観の表現をしています。

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