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直す前に「何がズレてるか」を特定する

2026.01.28

この記事は、MONDAY BLUEが考える「導線設計」という思想の中で、特にズレを直すという視点にフォーカスして整理した補足記事です。

デザインや発信を変える前に、最短で効かせるための確認手順

成果が出ないとき、多くの人は「もっと投稿しよう」「ページを作り直そう」「デザインを変えよう」と動きます。しかし、直す前に一度だけ立ち止まってほしい。反応がない原因がデザインや努力量にあるとは限りません。むしろ、原因は「ズレ」にあります。ズレたまま作り直すと、きれいに作り直したのに効かない、という状態が繰り返されます。だからMONDAY BLUEは、作り直す前に「何がズレているか」を特定するところから始めます。ここを丁寧にやるだけで、改善のスピードと精度が一気に上がります。

「ズレ」とは何か|反応が止まるポイントの正体

ズレは、よくある「会話が噛み合っていない状態」に似ています。相手は天気の話をしているのに、こちらは仕事の話を始めている。どちらも間違っていないのに、会話は続きません。反応が止まる導線も同じで、読み手が考えていることや期待していることと、こちらが投げている情報が噛み合っていないと、その場で静かに終わります。ズレとは、相手の頭の中と、こちらの発信が、別のチャンネルを見ている状態です。

ズレはだいたい4種類に分かれる

原因の特定が難しく感じるのは、ズレが混ざっているからです。まずは分類すると、見えるようになります。ズレは大きく分けて、
(1)誰に向けているかのズレ(ターゲット)
(2)何を約束しているかのズレ(価値・メリット)
(3)どう受け取らせるかのズレ(言葉・表現)
(4)次に何をさせるかのズレ(導線・行動)
の4つに収束します。この4つのどれが主因なのかを見極めるだけで、「直す場所」がはっきりします。

直す前にやるべきこと①|入口と出口を紙に書く

まずは全体像を一枚にします。入口(どこで知るか)と出口(最終的に何をしてほしいか)を書き出します。入口は、SNS、検索、紹介、チラシ、看板、広告、名刺など。出口は、問い合わせ、来店予約、採用応募、資料請求、見積もり依頼など。ここが曖昧だと、どれだけ改善しても「何が改善されたのか」が分からなくなります。入口と出口が決まるだけで、必要な導線の形が見えてきます。

直す前にやるべきこと②|「途中で止まる場所」を特定する

次に、入口から出口までの途中を確認します。SNSなら、投稿→プロフィール→リンク→LP→フォーム。検索なら、検索結果→記事→関連ページ→サービス→フォーム。紙なら、チラシ→QR→ページ→フォーム、または、チラシ→電話、来店。ここで重要なのは「どこで止まっているか」を事実として掴むことです。なんとなく不調、ではなく、どこで止まっているかが分かると、直す場所が決まります。

直す前にやるべきこと③|止まる理由を「5つの質問」で掘る

止まる場所が分かったら、次は止まる理由です。ここは感覚ではなく、質問で掘ると再現できます。次の5つで十分です。
(1)誰向けか一瞬で分かるか。
(2)何が得られるか一瞬で分かるか。
(3)信じていい理由があるか。
(4)次に何をすればいいか迷わないか。
(5)不安が残っていないか。
どれか一つでも弱いと、人は止まります。反応がない場合、ほぼ必ずこの5つのどこかが落ちています。

ターゲットのズレを見つけるチェック

ターゲットのズレは、発信が届いていないというより「届いても刺さらない」状態です。チェックは簡単で、読み手が自分ごと化できる言葉があるかを見るだけです。例えば「中小企業の採用担当へ」と書いてあるのに、本文は制作者目線の専門用語だらけ、というのはズレです。ターゲットは年齢や業種ではなく、「いま抱えている困りごと」とセットで定義されている必要があります。誰に向けているかを明確にしたいなら、属性ではなく、悩みの型(状態)で言い切れるかを確認します。

価値のズレを見つけるチェック

価値のズレは、本人は良いことを言っているつもりなのに、相手には「で、私は何が得られるの?」となっている状態です。チェックポイントは、見出しや冒頭で“結果”が言い切れているかどうかです。「こだわり」「想い」「丁寧」だけでは、人は動けません。例えば採用なら、応募が増える、ミスマッチが減る、定着率が上がる、といった方向に翻訳できているか。店舗なら、新規が来る、指名が増える、単価が上がる、といった方向に翻訳できているか。価値が相手の言葉に変換されていないと、反応は止まります。

言葉・表現のズレを見つけるチェック

言葉のズレは、伝えたいことはあるのに、相手が受け取れない状態です。原因は、抽象・専門用語・自分語りの偏りが多い。チェックとしては、「一文で説明できるか」「例があるか」「言い換えがあるか」を見ます。特に、理念や世界観は大事ですが、それが独りよがりに見えると逆効果になります。世界観は“相手にとってのメリット”へ翻訳されて初めて、伝わる言葉になります。

導線・行動のズレを見つけるチェック

導線のズレは、読み手が「次にどうすればいいか」分からない状態です。よくあるのは、リンク先が多すぎて迷う、ボタンが弱くて押せない、フォームが長すぎて離脱する、問い合わせのハードルが高い、など。ここで重要なのは「次の行動が一つに絞れているか」です。出口が複数あると、迷いが増えます。特に改善フェーズでは、まず出口を一つに絞るだけで反応が上がることがあります。

SNSの導線のズレについては、SNSを頑張っても増えないとき、導線が途切れているで詳しく解説しています! チラシや名刺などの紙媒体からSNSやHPなどのWEB媒体への導線の重要性については、紙とWEBとリアルは、なぜ分けて考えるとうまくいかないのかで詳しく解説しています!

「ズレの特定」はデータで補強できる

ズレをチェックするデジタルツール

可能なら、事実で補強します。Google Search Consoleで、表示されているクエリと流入のページを確認する。GA4で、どのページで離脱しているかを見る。SNSなら、プロフィール遷移数とリンククリック数を見る。ここで大事なのは、細かい分析ではなく「止まっている場所」を特定する材料として使うことです。数字が見えれば、ズレの仮説が立ちやすくなります。

直す場所の優先順位|一番効くのは「最初の3秒」

ズレを特定したら、直す場所を決めます。優先順位は、入口に近いところからです。特に、最初の3秒(ファーストビュー・冒頭・プロフィール上部)で、誰に何を約束するかが伝わらないと、その先は読まれません。見た目の装飾より、伝達の骨格が重要です。ここを直すだけで、同じコンテンツでも反応が変わることがあります。

ズレを直す前にやる「最小テスト」

いきなり作り直すのではなく、最小テストをします。例えば、ファーストビューのコピーだけを変える、ボタンの文言だけを変える、導線を一つに絞る、プロフィールの一文だけを変える。これだけでも結果が動くことがあります。最小で動かし、反応が変わるかを見る。このプロセスが、最短で効かせる改善になります。

まとめ|直す前に特定できれば、改善は速くなる

反応がないとき、まず疑うべきはデザインの良し悪しではありません。ズレです。入口と出口を決め、途中で止まる場所を特定し、5つの質問で止まる理由を掘る。ズレを4種類に分類して見れば、直すべき場所は必ず見えてきます。MONDAY BLUEは、作る前にズレを見つけ、効く形に整えることを仕事にしています。もし、何がズレているか分からない、どこから手を付ければいいか分からない、そんな状態なら、まずはズレの特定から一緒に整理できます。

MONDAY BLUEの導線設計の考え方については、紙とWEBとリアルは、なぜ分けて考えるとうまくいかないのかで詳しく解説しています!