デザイナーに依頼すべきことと、任せた方がいいケースの話

親身なデザイナー

デザイナーに依頼するとき、「どこまでを任せて、どこからを自分で決めるべきか」悩む人は多いと思います。全部任せるのは不安。でも、細かく指示を出すのも違う気がする。この迷いがあるまま進むと、途中で必ずズレが生まれます。


まず、はっきりさせておきたいことがあります。

デザインの失敗は、見た目の問題ではありません。ほとんどの場合、「目的の整理がされないまま作り始めてしまうこと」ここに原因があります。


任せてはいけないのは、設計をしないデザイナー

注意したいのは、「全部任せて大丈夫かどうか」ではなく、「その人が何を考えているか」です。

もし打ち合わせで、

  • 好きなデザインの話しかしない
  • 色や雰囲気の話から入る
  • 目的や使われ方の話が出てこない

こうしたやり取りが中心なら、その相手に全てを任せるのはおすすめできません。

このタイプのデザイナーは、「どう作るか」は考えていても、「なぜ作るか」までは扱っていないことが多い。その場合は、自分で目的や前提を整理し、ある程度の指示を出す必要があります。


目的から考えてくれるデザイナーなら、任せた方がいい

一方で、こんな質問をしてくる相手もいます。

  • 何を変えたいと思っていますか
  • これがうまくいったら、どんな状態になりますか
  • 誰に、どう使われる想定ですか

こうした話から始まる場合、その人はデザイン以前の設計を見ています。このタイプのデザイナーに対しては、中途半端に口を出すより、むしろ任せた方が結果は良くなることが多い。

理由は単純です。

  • 目的から逆算して全体を考えている
  • 判断基準が一貫している
  • 部分修正が全体を壊すことを理解している

この状態で、「ここは自分で決めます」と線を引くと、設計の流れが分断されてしまうことがあります。


丸投げと、全任せは別物

ここで言う「任せる」は、考えなくていい、という意味ではありません。

  • 目的は何か
  • 変えたい状況は何か
  • 成功と呼べる状態は何か

この部分だけは、依頼する側が向き合う必要があります。ただし、それをどう整理し、どう形にするかは、設計まで含めて任せた方がうまくいくケースがある。それが、目的から考えてくれるデザイナーです。


迷ったときの判断軸

「どこまで自分でやるべきか」ではなく、こう考えてみてください。この人は、完成形より先に、目的や使われ方の話をしてくれるか。YESなら、中途半端に抱えず、任せる。NOなら、任せきらず、自分で前提を整理する。この違いだけで、デザインの結果は大きく変わります。


デザイナーに依頼すべきことと、任せた方がいいケース。大切なのは作業の分担ではなく、設計を誰が担うのか。そこを見極めることが、一番の失敗回避になります。

設計まで含めて考える、という話については、別の記事で少し詳しく整理しています。

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